道場方針


創始者 大山倍達

1923年7月27日(旧暦6月4日)東京生まれ。9歳のころから拳法を学び、38年3月松濤館空手創始者船越義珍に初めて空手を学ぶ。
47年、戦後初の全日本空手道選手権大会優勝。以後、数年の海外渡航などの間にプロレスラー・ボクサーなど世界中の格闘家に真剣勝負で勝ち抜き、ビール瓶を手刀で斬り、猛牛を一撃で倒した。


10円玉を2本指で折り曲げ、自然石をも砕いたその手は、
「神の手(ゴッドハンド)」と呼ばれ、大山倍達を指す呼称となり、伝説として語り継がれる。

1964年極真会館設立。全世界160カ国に1200万人の会員を擁する最大の武道団体を作り上げ、生涯を空手の道に捧げた最強の武道家。1994年4月26日、肺癌のため急逝。


極真とは?

極真とは、「千日をもって初心とし、万日をもって極みとする」という武士の格言に由来しています。

初めて志すものが、ようやくその初心に達するまでには千日(三年)もの修行を必要とし、極意の境地に至るまでは万日(三十年)かかるという意味です。

武道というものは、それほど遠く厳しいものであるから、修行者はふだんの努力と精進を怠ってはいけない、という戒めの言葉でもあります。


道場訓

一、吾々は心身を練磨し 確固不抜の心技を極めること

一、吾々は武の神髄を極め 機に発し感に敏なること
一、吾々は質実剛健を以て 克己の精神を涵養すること
一、吾々は礼節を重んじ 長上を敬し粗暴の振舞いを慎むこと
一、吾々は神仏を尊び 謙譲の美徳を忘れざること
一、吾々は智性と体力とを向上させ 事に臨んで過たざること
一、吾々は生涯の修行を空手の道に通じ 極真の道を全うすること

 

最初の三つは心と身体を鍛えることを教え、次の三つはそれを実践することを教えています。

そして最後の一つは、「極真の道は、人の道」と説いています。

この道場訓は吉川英治先生により監修されたものですが、「自分に打ち克つことによって、自分自身を確立してほしい」という大山総裁の願いが込められています。 


大山総裁座右の銘

一、 武の道は礼にはじまり礼に終わる よって常に礼を正しくすべし

二、 武の道の探求は断崖をよじ登るがごとし 休むことなく精進すべし

三、 武の道においてはすべてに先手あり しかれども私闘なし

四、 武の道においても金銭は貴いものなり しかれども執着すべからず

五、 武の道は姿なり 何事においても常に姿を正しくすべし

六、 武の道においては千日を初心とし 万日の稽古をもって極とす

七、 武の道における自己反省は 常に練達への機会なり

八、 武の道は宇のためにあるものなり 修練にて私心を忘れるべし

九、 武の道においては点を起とし円を終とす 線はこれに付随するものなり

十、 武の道において真の極意は体験にあり よって体験を恐るべからず

十一、武の道において信頼と感謝は 常に豊かなる収穫を得ることを忘るべからず


大山総裁武道精神

自分には慎み、友人には信頼、家族には愛情、先生・師には尊敬、社会奉仕、国家に忠誠。

 

【武道精神】

己に厳しく、他人に優しく

武道は人間の精神を救うためにある

 

【極真精神】

頭は低く、目は高く、口を慎んで心広く

孝を原点として他を益する

 

【極真理念】

人種・民族・国境を越え、政治・宗教・思想の垣根を越えて、世界人類平和の実現を目指す